2015年4月20日月曜日

Acronis Trueimage用Windows PE起動ディスクの作成

我が家ではパソコンのバックアップイメージ作成に、Acronis Trueimageを使っており、BIOS時代は、Acronis Trueimage Home 11を、UEFI時代になってからはAcronis Trueimage Home11から2014へとアップグレードして利用してきました。

バックアップイメージを作成する際には、TrueimageのCD-ROMか、USBブートが出来るようにオプションで作成したUSBメモリーから起動させていたのですが、最近のWindows 8.1を搭載したタブレット端末(メーカー製パソコン全般?)からはこの手法ではブート出来ないものが出てきました。

とはいえ、Windows 8.1ではOS標準の機能であるWinPEによるブートは見込めるため、今回、WinPEベースでTrueimageがブート可能なUSBメモリーを作成してみました。

下準備として、以下のものが必要になります。
  • Acronis trueimage 2014 premium / 2015
  • Acronis trueimage 2014 / 2015 media adf-on
  • Windows ADK : 作成環境がWin 7-8.1 の場合 / Windows AIK : 作成環境がWin XP-7の場合
  • 1GB〜32GBのUSBメモリー
  • USBメモリー作成用のパソコン(32 bit / 64bitどちらでも可能)
Trueimage 2014環境では、WinPEブートイメージを作成するのにPremiumバージョンが必要になります。
2015環境では通常版でもWinPEブートイメージは作成可能ですが、我が家の環境では何度実行しても作成中にエラーが出てしまいました。

2014環境のイメージと、WinPE自体で500MB程度だったので、512MBでも可能かもしれません。
USBメモリーの上限はFAT32の上限である32GBになります。(後述する、MakeWinPeコマンドの仕様)

32GBのUSBメモリーを準備すれば、Acronis Trueimageの起動から、バックアップ対象のイメージ格納までUSBメモリー1本で済んでしまうと思いきや、出来上がるイメージが4GBを超えるとFAT32の制限で作成できないので、結果として手元に余っている小容量のUSBメモリーで作成して良いかもしれません。

手順としては
  1. Acronis trueimage 2014 / 2015をインストール。
  2. Acronisのホームページより登録製品を選択し、オプションにあるAcronis Trueimage 2014 / 2015 media add-onを入手し、インストール。


  3. Windows ADK / Windows AIKをインストール。
  4. Windows ADK / Windows AIKインストール後にスタートメニューに登録される“展開およびイメージング ツール環境”を管理者モードで実行。


  5. コマンドプロンプトが表示されるので、以下を入力。
    32 bit環境 : copype x86 c:\winpe_x86
    64 bit環境 : copype amd64 c:\winpe_amd64


  6. ISO ビルダ(スタートメニューのAcronis下)を起動。



  7. WinPEファイルの場所を聞かれるので、以下を選択。
    32 bit環境 : C:\winpe_x86\media
    64 bit環境 : C:\winpe_amd64\media

  8. 出力ファイルの形式を尋ねられるので、CDブートの場合はISOイメージ、USBメモリーブートの場合はWIMイメージ(今回)を選択し、適当に名前を付けて保存。



  9. USBブートでは8.で作成したWIMファイルを“boot.wim”にリネームして、Windows PE フォルダ(C:\winpe_x86\media or C:\winpe_amd64\media)内に存在するデフォルトの“boot.wim”ファイルと置き換える。
  10. 用意したUSBメモリーをパソコンに接続。(仮にE:ドライブとしてマウント)
  11. 再度“展開およびイメージング ツール環境”を管理者モードで実行。


  12. コマンドプロンプトが表示されるので、以下を入力し、完了したら終了。(USBメモリーのデータは強制的に消去されます。)
    32 bit環境 : MakeWinPEMedia /UFD C:\winpe_x86 E:
    64 bit環境 : MakeWinPEMedia /UFD C:\winpe_amd64 E:

作成したメディア(CD / USBメモリー)にてAcronis Trueimageが起動することを確認したら完了です。
WinPEは必要最低限な環境だけを備えたWindows OSそのものなので、オプションで個々のデバイスドライバーを組み込むことも可能ですが、今回の手順では最低限Acronis Trueimageが起動するだけとなります。

最後に、このWinPEベースのブートメディアにより、従来のブートメディア(Linuxベース)では起動させられなかったWindows 8.1タブレットでもAcronis Trueimageを起動させることが可能となり、バックアップイメージの作成が無事できました。

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